その他お役立ち・しばられ地蔵尊（しばり地蔵尊）林泉寺

東京都文京区小日向4-7-2

街情報 歴史 寺めぐり 縛られ地蔵尊

しばられ（縛られ）地蔵尊
茗荷谷を下車し、拓殖大学方面に行くと茗荷坂がある。
坂を下っていく途中に気になる看板発見！！
（見つけにくい場所なので坂をずっと左側を見ていくのがいいかも）
縛られ地蔵の林泉寺。と。最初見たときは驚いた。
なんだろう？？と疑問を浮かべながらもどんなものか見たくて階段を上ることに。
そしたらこれでもか！ってほどにグルグルと痛々しい感じに巻かれた縄（ロープやひも、ビニールテープ？ビニルテープ）がとても印象的なお地蔵さまが鎮座されてました。

なんで縛られてるの？
「縛られ地蔵」は願掛け地蔵で大岡政談や銭形平次にも登場しています。
人々が願いをかけるときこの地蔵尊を縄でしばり、願いが叶うとその縄をほどくので「しばり地蔵」とも江戸時代から庶民の信仰を集めていました。

＜大岡政談＞
享保年間、呉服問屋の手代が荷車に反物を満載して南蔵院の門前を通りかかった。
ここらで一服と門前に車を止め、境内で涼をとる内に一眠りしてしまった。
目が覚めると荷車が無くなっており、青くなって番所へ駆けつけた。
名奉行の大岡越前守の直々の取り調べとなり、
「寺の門前に立ちながら泥棒の所業を黙って見ているとは、地蔵も同罪なり、直ちに縄打って召し捕って参れ」と命じた。　
かくして地蔵はぐるぐるに縛られ、車に乗せられ江戸市中を引き廻され南町奉行所へ。
物見高い江戸市中のやじ馬連中、どんなお裁きが始まるかと奉行所へなだれ込んだ頃を見計った越前守は門を閉めさせ、「天下のお白洲へ乱入するとは不届至極、その罰として反物一反の科料を申付ける」鶴の一声、奉行所にはその日のうちに反物の山ができた。手代に調べらさせるとその中から盗品が出て、それからそれへと調べると、当時江戸市中を荒らした大盗賊団が一網打尽となった。
越前守は地蔵尊の霊験に感謝し立派なお堂を建立し盛大な縄解き供養を行なった。と言うお話。

しばられ地蔵尊は盗難よけ、足止め、厄よけなど、
あらゆる願い事が叶うと言われ、祈願者は地蔵尊を荒縄で縛り、成就の暁にはこれを解く習わしなそうです。
まぁ、小石川の縛られ地蔵さまは安っぽいビニール（ビニル）で巻かれてますが、
ちゃんと荒縄を使ってるお寺が葛飾区にあります。
ビニルで巻かれちゃ願い事も叶わないんじゃないかなぁ。。と思うのは私だけでしょうか？